せとかわデニム語り#4 「せとかわはかわいいを作る天才」。勇気を出して参加したデニプロでJunkoさんが見つけた新しい夢
「せとかわデニムプロジェクト」のメンバーひとりひとりの言葉や、これまでの活動のあゆみをお届けする“せとかわデニム語り”。
きょうの語り手は、岡山県出身で、現在は東京で暮らすJunkoさん。
Junkoさんは大学進学をきっかけに東京に出てきて、今も都内で働いています。今回は「岡山や瀬戸内が大好き」と語るJunkoさんに、デニプロに参加したきっかけや、「瀬戸内かわいい部」との出会いについて語ってもらいました!
聞き手は、プロジェクトリーダーのみなみさんです。
プロフィール
Junko
今日の語り手。岡山県岡山市出身。東京在住。2019年1月に瀬戸内かわいい部に出会い、せとかわデニムプロジェクトにも参加。瀬戸内海の島でお散歩をするのが好き。twitter:@tkr_jun
みなみ
今日の聞き手。1987年、岡山県備前市出身。かわいい雑貨、工芸、美術館をさがして、カメラ片手に旅するのが好き。瀬戸内かわいい部運営。せとかわデニムプロジェクト発起人/プロジェクトリーダー。twitter:@minami9ram
リツイートで知ったせとかわ。「これはジョインせねば!」
-Junkoさん、今日はよろしくお願いします。さっそくですが、せとかわ(せとかわデニムプロジェクト)を知ったのは何がきっかけだったんですか?
Junko:Twitterで見かけたんですよ。誰かのリツイートでせとかわのことが偶然回ってきたんです。2018年11月ぐらいだったのを覚えてます。
2018年って私にとってどん底の時期だったんですけど、そんななかでせとかわを知って「なんて素敵な団体ができあがったんだろう!」と感動して。ふだんの私は動き出す前にいろいろ考え込んじゃうタイプなんですけど、「これはジョインせねば!」とすぐに思いました(笑)。
でも、ビビッとはきたもののなかなか勇気が出なくて……。新年のタイミングでみなみさんにラブレターみたいなメール送ったんです。「今年こそはなんとか!」って。かなり勇気を振り絞りました(笑)。
-そうだったんですね!(笑)メールをくれたのは、私たちにとってもいいタイミングでした。
Junko:あのときがちょうど、瀬戸内かわいい部とEVERYDENIMの島田さんが出会って、これからデニムプロジェクトを始めるって決まったところだったんですよね。
-はい。岡山で島田さんとお話してプロジェクトが決まったまさにその瞬間に、Junkoさんからメールが届いたんです(笑)
これから頑張るぞ!というタイミングに「素敵な活動なので私も関わりたい」って熱いメッセージが来て…背中を押してもらったような気がして、あの時は嬉しかったです。
そしてそのときのメールで、Junkoさんは自分で書いた瀬戸内海の紹介記事も送ってくれて……。
送りましたね~、記事! あれは会社の社内報に載せていたものなんです。四半期に1回発行していて、毎回、社員が趣味とか旅行とか、自分のプライベートについて自由に書くコーナーがあるんです。私の瀬戸内好きは社内でも知れ渡っているので(笑)、それが社内報の担当者に伝わって、瀬戸内をテーマに書くことになりました。
そのメールのあとで、せとかわ東京メンバーのみなみさんと都内で直接会うことになったんですよね。懐かしいです。
「狭い世界」だった岡山・瀬戸内に恋した瞬間
-Junkoさんは岡山県出身ですよね。あらためて、岡山や瀬戸内への思いを聞かせてくれますか。
私は大学からずっと東京なんですけど、上京するまでは岡山のことを別にそんなに好きじゃなくって。嫌いでもないですけど「狭い世界だな、早く広い世界に行きたいな」と思ってましたね。
そんな岡山や瀬戸内のことを明確に好きになったきっかけが卒業旅行です。社会人を目前にしたタイミングで小豆島と直島を旅行したら、もう超良くて!
友だちと旅のしおりも作ったんですよ。そこから定期的に島を巡るようになりました。だから、私の瀬戸内海好きは社会人になってからなんです。
瀬戸内の空気が東京とは全然違って、心が洗われるようで……。エンジェルロード※の夕日も素晴らしいんです。
※小豆島の南西部にある砂州。弁天島、小余島、中余島、大余島の4島を結ぶ。潮の満ち引きによる表情の変化も魅力的な人気の観光スポット。
一人ひとりが芯を持っているせとかわメンバー
-せとかわデニムプロジェクトに参加してからの印象的なエピソードを教えてください。
3月に福山で開催した染め体験は、自分のなかではけっこう勇気がいるイベントでした。さっきも話しましたが、私、人と会うのが得意じゃないんです。 ほとんど知らない人ばかりが集まる会にわざわざ東京から向かうっていうのは、けっこう気合いがいりました。
でもせとかわデニムプロジェクトに加わりたかったので、そのためにはメンバーのみなさんのことを知っておいたほうがいいなと思ったので。勇気出していったら、すごく楽しかったです。
-実際に東京からプロジェクトに関わってみて、どうでしたか?
なんてすてきな人が集まってるんだろう!と思っていましたね。Slack上でもどんどんアイデアが出ていましたし、そのアイデアをみんなが共感しながら受け入れているのも印象的でした。人のアイデアを否定しない、主張を受け入れる雰囲気がすごくいいなって。
それは何より、運営サイドが雰囲気作りに心を配っていたんだろうなと思っています。それぞれのアイディアに真摯に向き合ってくださってるのが画面越しにも伝わってきて、暖かさを感じていました。メンバーのことを大切にしてる感というか。
-ありがとうございます! そうえいばJunkoさん、商品サンプルができたあと、12月に岡山後楽園でピクニックをしていましたよね。よければそのときのエピソードを教えてくれますか?
後楽園ピクニックは、やすかさん、よしこさん、よしこさんの息子さんと4人で行ったんです。久しぶりに岡山に帰って来たのでやすかさんに連絡したら、「せっかくなのでピクニックしましょう!」となって。
サンプル第1弾のピクニックシートを敷いて、やすかさん手作りのアップルパイとコーヒー、それに私が買った岡山おみやげの「HAREMAJU」を広げて。
このとき、「瀬戸内かわいい部って、ささやかなものからかわいいを作る天才だな」って思ったんです。シートの上でアップルパイやコーヒーをさっとディスプレイしたり、みんなへの心遣いが行き届いていたり。
はじめて撮影するところに立ちあって、「なにもないとこからこうやって作ってきたんだなあ」と、あらためてすごいなと思いました。しかもみんなほんとうに楽しそうにやっていて、「この人たちにかかわるとなんでもかわいくなるな!」って。これからも瀬戸内かわいい部を応援したいと思いましたね。
-12月15日に開催した「瀬戸内おかやま移住・しごとフェア」に出展したときも、Junkoさんはお手伝いに来てくれましたよね。ゆゆさんやいつかさん、東京のプロジェクトメンバーが参加してくれたのがとてもありがたかったです。
あのとき感じたのもチームワークの良さです。ゆゆさんや、やすかさんの弟さんとははじめましてだったんですけど、みんなで作業を分担して。片付けも大変だし、荷物の梱包も大変でしたけど一生懸命やりました。
ほんとうにみんな協力的ですよね。しかも受け身じゃなくて、芯を持っている。移住フェアのときも、みんなが自分の言葉でせとかわやデニプロのことを語ってくれたのがすごいなと思いました。
やすかさんもトークイベント前は緊張していて、受付の横でちいさく正座して「スライドがまだ未完成で……」と言ってたんですが、本番になるとスイッチが入って。あらためてすごい人だなと思いました。
せとかわのマネージャーになりたい!
-せとかわデニムプロジェクトを経た今、Junkoさんがこれからやってみたいことはありますか?
せとかわの人たちはそれぞれいろんなスキルがあるので、私自身が何かをやるというより、そういうすごいところや尊敬するところをもっと引き出せる仕事をコーディネートできるようになりたいです!
なんなら瀬戸内かわいい部や、やすかさんのマネージャーがやりたい! せとかわは今、いろんなイベントに出るようになってきてますよね。地方に住む若い女性にとって、すごく魅力的なコミュニティだなって感じてます。みんなかわいいものを作るのは得意だから、私は企画の調整・コーディネートできればいいなと思ってます。
それと、もっとビジネス的なこともしてみたいですね。ピクニックシートのバルク売りとか……。
-バルク売り?
日本語にすると「まとまった状態」。つまり、まとめ売りのことです。ピクニックシートをひとりひとりにお届けするのはもちろんですが、業者に向けてまとまった数の販売をしてみたいですね。例えばピクニック協会に売り込むとか、別の団体、もしくは県のイベントなどとコラボをするとか……。
岡山県以外の瀬戸内の会場でも活動していきたいですよね。私は岡山が好きだけど、ほかの地域もふくめての瀬戸内が好きなので。瀬戸内地域一帯でなにかやってみたいです。
せっかくこんなに素敵なメンバーがもの作りをしているんだから、「売る」ってことをちゃんとしていきたいんです。そのためにも、最近は中小企業診断士の資格を勉強したいと思っています。篠原テキスタイルのような、地域に根ざした魅力的な企業のことを知る機会って、ふだんはほとんどありません。でも、そこに価値のあるプロダクトがあることや、中小企業の価値そのものを出していくとか、そういうことができる人になりたいです。
-素敵なお話をありがとうございます!では最後に、読んだ人へのメッセージをお願いします。
せとかわの人は本当にいい人ばかり。私のような知らない人に会うのが怖い人にも、勇気を出して来ていただけたらいいなと思います!
Junkoさんやメンバーで作ったデニムのピクニックシートは、現在オンラインでのご注文を中心に発売中!
”瀬戸内といえばデニムのシートでピクニック”…そんなカルチャーが浸透したら、いつか「バルク売り」の夢も叶うかも?
よかったらぜひラインナップをチェックしてみてください!
0コメント